落橋防止システム

わが国の新設橋では当然視される落橋防止システムも、既設橋が対象となると橋梁構造や設置スペースとの関係から、設置の困難さや維持管理への支障等の問題が生じてきます。
また、下部工補強状況等の橋梁全体のバランスも重要となります。各々の既設橋は、それぞれの現地条件、建設された年代特有の事情、構造形式、経年劣化の程度による差異など種々相違点があり、落橋防止システムの構造形式の選定や設計方法を定式化することは、かなり難しい課題であります。 巨大地震の実経験を重ねることによって、スキルアップを計ることも非現実的です。設計に関して、常に現地と実構造物を念頭において真摯な態度で臨み、常に研鑚することで最良の構造計画を実現させようと考えています。

代表的な落橋防止対策工

桁かかり長の確保

桁かかり長が不足する場合は、縁端拡幅工が必要となります。斜橋や曲線橋は要注意です。

落橋防止構造の設置

特例はありますが、橋長25mを超える橋梁には、連結材や突起構造の設置が必要です。

変位制限構造の設置

タイプA支承の場合には、橋軸方向および橋軸直角方向に各々設置が必要です。
タイプB支承の場合は基本的に設置不要ですが、橋梁の平面形状や上下部工の取り合い構造により、橋軸直角方向への設置が必要となる場合があります。

段差防止構造の設置

支承高の大きい支承を用いている場合には、段差防止構造の設置が必要です。

その他

タイプAからタイプBへの支承取替えや単純桁の桁連結化等が行われています。

合理的で既設にやさしい構造に向けて

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