B活荷重補強

物流の効率化・国際貨物輸送の円滑化を図るための車両大型化に対応するため、道路構造令と車両制限令が改正され、平成5年に道路橋の設計活荷重が改訂されました。主要交通網や緊急避難路に該当する路線では、B活荷重補強設計が実施されています。B活荷重補強設計では、既設橋に所要の耐力を与えることを目的としますが、既設橋の健全度、実際の交通状況、費用対効果、既設構造に与える負の影響等を総合的に評価することが肝要で、必ずしも示方書に規定される活荷重に耐え得る構造を提案するものではありません。

B活荷重補強工法の種類と効果

鋼橋

補強工法 補強内容と効果
主桁断面補強工法 主桁に鋼材をボルト接合し、抵抗断面を増加させる。
正・負の曲げモーメントに対して有効に補強がなされる。
単純桁の連続化工法 上部工の連続化により変位を抑制、構造系を改良する。
正・負の曲げモーメントに対して有効に補強がなされる。
主桁増設工法 主桁増設により既設桁の作用断面力の低減を図る。
正・負の曲げモーメントに対して有効に補強がなされる。

コンクリート橋

補強工法 補強内容と効果
鋼板接着工法※1 構造物下面に鋼板を接着する。
正の曲げモーメントに対して有効に補強がなされる。
炭素繊維シート接着工法 構造物下面に炭素繊維シートを接着する。
正の曲げモーメントに対して有効に補強がなされる。
上記鋼板部材に比較して、施工時の部材軽量化が図れる。
鉄筋補強上面増厚工法※2 鉄筋で補強したコンクリート部材を構造物上面に構築。
正の曲げモーメントに対しては、有効高の改善により補強効果を得る。
負の曲げモーメントに対しては、有効高の改善および引張鉄筋の増加により補強効果を得る。
外ケーブル工法※3 外ケーブルを用いてプレストレスを導入し、死荷重状態の応力度を改善する。
正の曲げモーメント、負の曲げモーメントのいずれに対しても有効に補強がなされる。

鋼板接着工法※1

上面増厚工法※2

外ケーブル工法※3

外ケーブルによる「B活荷重補強」

概要

「外ケーブル補強工法」を採用することにより、既設橋梁の死荷重時応力度が軽減され、結果、供用荷重載荷時においても、耐力に余裕を持たせることが可能となります。

補強構造の計画

既設橋梁の耐力の不足状況により補強規模を定め、適切なプレストレスを導入するための外ケーブルの規格を選定します。また、外ケーブル定 着部・偏向部の位置は、既設構造との取り合いに十分に配慮する必要があります。

B活補強(外ケーブル補強)設計の流れ

保全・耐震・防災分野概要へ
 


このページの先頭へ戻る