天保山大橋耐震補強関連業務

天保山大橋は、阪神高速湾岸線の安治川の河口を渡る、橋長640mの3径間連続鋼斜張橋です。当初からフレキシブルな塔を採用し、免震設計されていた橋梁であり、大規模地震に対する耐震補強としては、橋軸方向地震時の主桁の過大な水平変位への対策と、直角地震時の塔下層部のトラス構造斜材の座屈対策が大きな課題でした。

特に、斜材ガセット部にせん断パネルを設置した座屈防止構造が本橋の耐震対策の特徴であり、東神戸大橋の耐震補強と併せて平成22年度「土木学会技術賞」を受賞しました。

 

発注機関 阪神高速道路株式会社
橋 長 640.6m
構造形式 3径間連続鋼斜張橋
支間割 120.0+350.0+170.0m
支持方法

橋軸方向:塔部2点固定

橋軸直角方向:全点(4点)固定

解析・モデル 非線形動的解析・橋梁全体系立体骨組解析モデル
耐震対策

 

■橋軸方向地震対策

・過大な上部工変位の低減およびペンデル支承の損傷対策として

免震機能付き変位制限構造を端橋脚上に設置

・塔基部じん性向上補強としてコンクリート充填補強


■直角方向地震対策

・塔下層部トラス構造の斜材の座屈防止と応答値の低減を目的に

斜材ガセット部へのせん断パネルの設置


■フェイルセーフ構造

・端橋脚上のペンデル支承損傷に伴う桁端部の浮き上がりと落橋を

防止するため、浮き上がり防止構造を設置

・塔部支承の損傷に伴い、主桁との衝突による塔柱部材の損傷および

落橋を防止するため、変位制限構造を塔上に設置